行列2時間…買い物あきらめ、食べた小麦粉
東日本大震災からまもなく10年。あのとき食べた「ごはん」で思い出す、震災の記憶を「#はじまりのごはん」としてお伝えします。今回は「小麦粉」です。
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仙台市で家族と在宅避難をした鳥崎貴史さん(51)。発災の5日後、スーパーマーケットにできた行列が今でも忘れられません。
鳥崎さん
「2時間くらい並んだ方もいたみたいで。これはちょっとダメだなと思いまして」
そんな鳥崎さんの“はじまりのごはん”。
鳥崎さん
「小麦粉をこねたモノを焼いてそんな感じです。塩コショウ醤油とかで味を変えて」
食材がなかったため、家にあった小麦粉を活用していました。
鳥崎さん
「(腹)三分目から五分目くらい。あんまりいいもんじゃないですけど、ただただ食べられる有難さだけが…」
発災から9日後、無事買い物ができるとカレーライスをつくりました。
【#はじまりのごはん】
「あの日、何食べた?」――。その問いかけで思い出す、3.11から10年の記憶。コンビニでやっと買えたおにぎり、水でふやかしたカップ麺。あなたの震災「#はじまりのごはん」を共有しませんか。ハッシュタグをつけた投稿を『news zero』で紹介させてください。