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菅首相 東日本大震災の被災地を訪問 福島

2021年3月6日 16:21
菅首相 東日本大震災の被災地を訪問 福島

今月11日に東日本大震災の発生から10年となるのを前に、菅首相は6日、福島県の被災地を訪問しました。

菅首相は福島第一原発がある大熊町を訪れ、原則立ち入りが制限されている帰還困難区域について、「政府として将来的に必ず解除する方針に全く変わりはない」と述べました。また、津波により壊滅的な被害を受けた浪江町では、慰霊碑に献花と黙とうをささげました。

午後には、浜通り地域に帰還や移住をした住人と意見交換を行い、「福島の復興に勢いがついてきた、光が見えてきた」と話しました。さらに、福島に新たな産業の創出を目指すロボット開発の実証拠点では、水陸両用バギーを使用した水没した住居からの救助訓練の様子を視察しました。

菅首相「復興10年の中でこれからも復興については、国がしっかり責任をもって取り組んでいきたい。そういう思いであります」

一方、福島第一原発で溜まり続けている処理水については「タンクが増加し、敷地が逼迫してきている。いつまでも決定をせずに先送りすべきではない」としたものの、「政府が責任をもってしかるべき時に適切に判断する」と述べるにとどめました。