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40年活躍 踊り子「185系」ラストラン

2021年3月12日 21:47
40年活躍 踊り子「185系」ラストラン

東京と伊豆半島を結ぶJRの特急「踊り子」号で、40年にわたって活躍した「185系車両」が、13日のダイヤ改正を前に12日で定期運行を終えました。

上りの始発駅・伊豆急下田駅には、ファンなどおよそ700人が集まりました。踊り子号としてのラストランとなった「踊り子16号」は午後3時7分、多くの地元の人に見送られ、東京へ出発しました。

この185系は国鉄時代の1981年にデビューし、白い車体に緑の斜めストライプという、当時としては斬新なデザインが注目されました。

特急「踊り子」号として伊豆方面への行楽客に親しまれる一方、座って通勤したいというニーズに対応して、定員制の通勤ライナー「湘南ライナー」としても活躍してきました。

近年は、昭和のレトロ感を残す首都圏最後の国鉄型特急として注目されていましたが、デビューから40年が経過し、老朽化も進んだため引退し、中央線の「あずさ」などで活躍したE257系をリニューアルした車両に交代することになったものです。

「踊り子16号」は40年前とほぼ変わらぬ姿で、走り慣れた東海道線を快走し、午後5時51分、東京駅に到着。ファンらに見守られ最後の花道を飾りました。