ワースト3…千葉県投票率アップ“秘策”は
3月21日に投開票を迎える千葉県知事選挙。しかし、これまで投票率の低下が続いています。1人でも多くの人に投票へ行ってもらうための“秘策”とは!?
■低投票続く県知事選 投票率は全国ワースト3位
千葉県の県知事選挙は、3回連続で投票率が低下しており、4年前の前回は31.18%。この投票率は、直近の全国都道府県知事選挙でワースト3の結果となっています。
12年ぶりに8人の立候補者全員が新人同士の戦いとなった今回の知事選。選挙管理委員会や千葉県出身の若者たちがあの手この手で“投票率アップ大作戦”を展開しています。
■県内初!移動式投票所で期日前投票率アップを狙う!
千葉県の最東端・銚子市。市の選挙管理委員会が取り組むのは“県内初”の試みである移動式投票“車”。ワゴンタイプの公用車の中に投票箱と記入台を設置し、選挙用に“改造”。移動可能な投票所として今回の知事選で初めて実施する取り組みです。
期日前投票の投票所として利用され、市内の公民館など6か所を3日間で回り投票を呼びかけています。
車内に入れるのは1人のため密を避けることができ、投票ごとに消毒も行うため、利用者からは好評だったということです。
■若者よ!投票へ行こう! 大学生らが取り組む“選挙割”
低い投票率の中でも、最も深刻なのが20代の投票率。4年前の知事選ではわずか18.61%。そこで立ち上がったのが、千葉県出身の大学生らでつくる「VOTE FOR CHIBA」プロジェクトです。
「若者たちに政治に興味を持ってもらい投票率を上げよう!」と活動しています。
主な内容は、候補者の主張などをまとめたインスタグラムによる「情報発信」と「選挙割」を広めることの2つ。「選挙割」とは投票所で投票済証明書をもらった人が飲食店などで割引を受けられるサービスのことです。
プロジェクトのメンバーは、千葉市や船橋市などの飲食店を訪問したり、ダイレクトメッセージを送ったりして、協力を打診。賛同してくれる店も徐々に増えていき、3月16日時点で、県内28店舗で利用できるということです。
プロジェクトの代表を務める習志野市出身の大学生・滝沢千花さんは、「目標は、30歳以下の投票率を60%に引き上げること。若者たちと一緒にどういう社会がいいか考えてくれる人が新しいリーダーになってほしい」と話します。
千葉県を担う次世代のリーダーは誰になるのか。投票は3月21日に行われ、即日開票されます。