柏崎刈羽原発“不備”東電に是正措置命令
新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発で不正な侵入を防止する検知設備が壊れ、検知できない状態が30日以上続いていた問題などで、原子力規制委員会は東京電力に対して核燃料の移動を禁じる「是正措置命令」とする処分を決めました。
原子力規制委員会・更田委員長「今回の事案を受け是正措置命令を発出する、特定核燃料物質の移動を禁じるという形で、この内容を命令の形にとりまとめて」
この問題は、東京電力・柏崎刈羽原発でテロ対策などのために不正侵入を防止する検知設備が壊れ、去年3月以降、複数の場所で30日以上不正な侵入を検知できない状態が続いていたものです。
24日に行われた原子力規制委員会では、東京電力のこれらの状況が原子炉等規制法に違反しているとして、核燃料の移動を禁じる「是正措置命令」とする処分を決めました。再稼働に向けて核燃料を原子炉内に入れるなどの行為ができなくなります。
今後、国による追加検査が行われ、改善ができたと判断されれば是正措置命令が解除されますが、1年以上はかかるとみられ事実上、運転の停止を求める処分とみられます。