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京都・沖縄「まん延防止」でキャンセルの嵐

2021年4月13日 10:39
京都・沖縄「まん延防止」でキャンセルの嵐

東京と同様に、京都と沖縄でも12日、「まん延防止等重点措置」の適用が始まりました。京都の飲食店や沖縄のホテルでは悲痛な声が聞かれ、キャンセルの嵐が吹き荒れていました。重症医療が危機的な大阪では、緊急事態宣言の再要請も視野に入ってきました。


■京都でも時短…飲食店「限界ある」 

東京と同じく京都市でも12日、「まん延防止措置」の適用で午後8時までの時短要請(酒類の提供は午後7時まで)が始まりました。飲食店を訪ねました。

居酒屋の店主
「振り回されてる感しかないですね。(酒の提供が)午後7時だと、仕事も終わらないというお客様が多いですし」

別の海鮮料理店では、店員が「あー、かしこまりました。また『まん防』が明けたらお待ちしております」と電話対応に追われていました。
代表
「キャンセルの嵐です。だいたい電話鳴ったらキャンセル。やれることはやっていこうとは思うんですけども、まあでも限界がありますよね、これはもう」

京都府と京都市は12日から、市内の約1万3000の飲食店に対する見回り調査を始めました。感染対策が十分か、直接出向いて確認します。


■沖縄のホテル「GWにキャンセル」 

「まん延防止措置」は沖縄でも始まりました。那覇市の国際通りでは、まもなく昼時という時間帯でも、人通りはあまり多くありませんでした。

那覇市内のホテルの総支配人は、頭を抱えていました。
総支配人
「キャンセル自体は先週末くらいから入り始めました。ゴールデンウイークの期間中、5月1日~4日の4日間にキャンセルが集中して入ってきております。(夜8時までの時短要請で)夕食の時間帯のレストランを開けるというのが、厳しいのかなと(考えています)」


■大阪の重症病棟「ほぼ100%」

12日の全国の新規感染者は午後10時半時点で2107人。先週月曜日の1565人よりも540人以上増えました。24人が亡くなっています。

感染の拡大が深刻な大阪では、吉村知事が「重症医療の危機的な状況にあります。(重症病床は)205床運用していますが、すでに入院されているのが203床。ほぼ100%の状況です」と訴えました。

大阪では新たに、月曜日としては過去最多となる603人の感染を確認。1週間前の感染者数を大きく上回りました。

吉村知事は、4月19日の週の感染状況が重要と強調し、その時点でもし感染拡大を抑えられていない場合は「緊急事態宣言の要請をするということを考えていきたい」と述べました。大阪の新規感染者数について「今週中に1000人を超えるだろう」との見方を示しました。

(4月12日『news zero』より)