やまゆり園で採火式 被害者家族ら中止要請
入所者19人が殺害された神奈川県相模原市の障害者施設で、東京パラリンピックの採火式を行うことに、被害者家族らが中止を求めました。
相模原市は先月、共生社会を目指すパラリンピックの理念に沿うとして、2016年に19人が殺害された障害者施設「津久井やまゆり園」で、パラリンピックの採火式を開催すると発表していました。
これに対し、被害者家族らは13日、採火式の中止を求める要請書を市に提出しました。
事件で息子が重傷を負った・尾野剛志さん「どんなに厳かとは言っても、お祭り騒ぎになってしまうんですよ。そっとしておいてほしい」
要請書では、事前の説明が無かったとした上で、「被害者の鎮魂の場を、祭典の場にすることは許せない」などとしています。市の担当者は、「丁寧に説明し、慎重に検討していきたい」と話しています。