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克行被告は“案里氏の活動とりしきる立場”

2021年4月30日 11:49
克行被告は“案里氏の活動とりしきる立場”

2019年の参議院議員選挙を巡る巨額買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告の裁判は、30日、論告求刑が行われています。検察側は克行被告について、「案里元議員の当選に向けた活動における全般をとりしきる立場」と述べました。

克行被告は黒っぽいスーツ姿で出廷し、いすに深く座って論告を聞いています。時折資料に目を落とす以外は、目を閉じて、じっと耳を傾け、聞き入るような様子を見せています。

公職選挙法違反の罪に問われている河井克行被告の裁判は、30日午前10時すぎから検察側の論告求刑が行われています。

検察側は、妻・案里元議員が出馬した参議院選挙について、「選挙情勢は厳しいものと予想されました」と述べました。その上で、克行被告の立場について、「案里元議員の当選に向けた活動における全般をとりしきる立場」「総括主宰者の立場にありました」と指摘しました。

また、論告に先立って、克行被告の弁護側は、逮捕された去年6月以降に克行被告が受け取った議員歳費の相当額700万円を、しょく罪として児童養護施設に寄付したという証拠を提出しました。

法廷では検察側の論告が続いていて、この論告の後に、求刑が行われる予定です。