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止まらぬ“感染拡大” 沖縄は“入院困難”に 高齢者施設では“検査キット不足”を心配する声も…

2022年8月1日 22:22
止まらぬ“感染拡大” 沖縄は“入院困難”に 高齢者施設では“検査キット不足”を心配する声も…

東京では8月1日、新たに2万1958人の新型コロナウイルス感染が確認され、13日連続で2万人を超えました。沖縄県ではコロナ病床の使用率が8割を超え、一般病床も常に9割以上が埋まるなど、新型コロナ以外でも入院が困難な状況になっています。一方、高齢者施設では、検査キット不足を心配する声も聞かれました。

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第7波の猛威は、いつまで続くのか。8月1日、東京都内にある無料のPCR検査センターには、感染拡大を受け、検査に訪れる人たちの姿がありました。

20代会社員
「実家で暮らしているんですけど、父が脳梗塞をわずらっている疾患持ちなので、自分が持ち帰ったら嫌だなというところがあって、念のために受けておこうと」

40代会社員
「今週、夫の実家に帰るので、念のため受けました」

東京では8月1日、新たに2万1958人の新型コロナウイルス感染が確認され、13日連続で2万人を超えました。

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感染拡大が止まらない中、医療体制のひっ迫も大きな問題となっています。中でも、沖縄県ではコロナ病床の使用率が8割を超え、一般病床も常に9割以上が埋まるなど、新型コロナ以外でも入院が困難な状況になっています。

入院先が決まらないコロナ患者を一時的に受け入れる沖縄県の入院待機ステーションでも先週、確保した31床が一時的に満床となるなど、受け入れの限界が近づいていました。そのため、入院待機ステーションには全国から応援の看護師が派遣され、8月1日は11人、さらに2日からは11人が活動を始めます。

兵庫からの応援看護師
「自分が来ることで、少しでも沖縄の医療の何か助けになればいいなと思って」

今月中に全国から延べ50人ほどの看護師の派遣を受け、ベッドを75床まで増やしたいということです。

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一方で、感染拡大への対応に苦慮しているのが高齢者施設です。

入居者以外に、デイサービスなども含めると100人以上が利用している東京・目黒区の青葉台さくら苑では、クラスターが発生しないよう感染対策を緩めず最大限の感染対策を実施しています。

青葉台さくら苑 坂井祐施設長
「第7波になったから、特別やるということではなく、最初からずっと最大限の感染対策を高齢者施設として行っているんですね」

職員のほぼ全員が週1回のPCR検査、週2回の抗原検査も行っているといいます。こうした職員分の抗原検査キットは現在、東京都に申請したものでまかなえているといいますが、今後、検査キットが不足することを心配する声もあがりました。

青葉台さくら苑 坂井祐施設長
「ちゃんと申請した分は、今のところ補充はされているところですけど。それ(抗原検査キット)の確保が難しくなってくると心配だなと」

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また、医療体制のひっ迫から、新型コロナの感染症法上の分類を現在の「2類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「5類相当」に見直すべきだとの声もあがっています。

「2類相当」では全ての感染者数を確認する「全数把握」が必要なため、「5類相当」に変更することで、医療機関や保健所の業務を減らすことが期待されています。

7月31日、岸田首相は「(感染が拡大している)このタイミングにおいて、感染法上の位置づけを変更するということは考えていない」と述べました。その上で今後、「時期を見極めながら、変異の可能性も判断した上で、丁寧に検討をしていく」としています。

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