新型コロナ「5類」に引き下げ検討指示 春には屋内でも“ノーマスク”に? 抵抗感ある人も
岸田首相は20日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるよう検討を指示しました。この春には、屋内でもマスクが原則不要になる方向で調整が進められています。これに対し、「コミュニケーションとりやすくなる」と肯定的な声がある一方、“ノーマスク”に抵抗を感じる人もいました。
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“コロナ禍”になって4年目。お隣、韓国では大きな方針転換が示されました。
市民
「マスクが蒸れて気持ち悪い時があるので、屋内で外せたら快適だと思います」
韓国政府は新型コロナウイルスの感染状況が管理できているとして、屋内でのマスク着用の義務を、今月30日から解除すると発表したのです。(※公共交通機関・病院などを除く)
屋内での原則“ノーマスク”を歓迎する声も聞かれる一方、不安の声も聞かれました。
市民
「また、いつ感染拡大するかわからないから、まだ早いと思う」
韓国では去年9月、屋外でのマスク着用義務は全面的に解除されていますが、今回の発表を受けても着用を続ける人は多いものとみられます。
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一方、日本でも大きな方針転換がありました。岸田首相は20日、加藤厚生労働相らと協議を行い、今年の春に、新型コロナを現在の「2類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるよう検討を指示しました。
これにあわせて、政府内では屋内でのマスク着用を、症状がある人などを除き「原則不要」とする方向で調整が進められています。
“コロナ禍”初期の2020年1月にはマスクが品薄となり、薬局などに長い行列ができるほど、感染対策にマスクは“必須”とされてきました。
その名残か、屋外でのマスク着用は原則不要となった今も、“ノーマスク”に抵抗を感じる人もいます。
会社員
「(マスク)外したら、また感染(拡大)するんじゃないかとか、(体の)一部になっているので」
会社員
「(マスク)外したところもちゃんと化粧しないといけなくなる」
その一方で、肯定的な声もあがっています。
会社員
「(目の周りを指さし)ここだけだと表情が読み取れない時があるので、コミュニケーションとりやすくなる」
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また、“コロナ禍”に振り回されてきた飲食店は――
根室食堂 平山徳治オーナー
「(過去には)大声出してマスクを外してドンチャン騒ぎになっているのを、隣のお客さんが怒鳴ったりとかありましたし」
国などが進めてきた「マスク会食」への苦い記憶がありました。
根室食堂 平山徳治オーナー
「店側から『マスク外してください』と(言って)、トラブルになったら困るので。具体的にマニュアル的なものがあったらいいんですけど」
新たな日常へ向け、日本では“ノーマスク”への理解が進むのでしょうか。