代々木競技場、重要文化財に指定へ
1964年の東京オリンピックのために建設され、建設当時、20世紀の名建築ともいわれた「代々木競技場」が、国の重要文化財に指定されることが決まりました。
代々木競技場は、「世界のタンゲ」といわれた建築家・丹下健三氏の代表作で、当時では世界に類のないつり屋根方式により、ダイナミックな外観と、中央が伸び上がる壮大な内部空間を創り出しています。また、1964年の東京オリンピックに間に合わせるため、常識では不可能とされていた1年半という異例のスピードで完成しました。
「デザイン的にも技術的にも秀でた戦後建築を代表する1つ」と評価され、重要文化財に指定されることが決まりました。重要文化財の中では、一番新しい建物だということです。
また、戦前に建築された現役の木造校舎である兵庫・西脇市の「旧西脇尋常高等小学校」や、戦前の日本で最大級の百貨店であり、現在はホテルとして活用されている大阪市の「旧松坂屋大阪店」、日本で初めて、回転式レンズが設置された静岡・御前崎市の「御前埼灯台」など、あわせて7件の建造物が重要文化財に指定されることが決まりました。