8年連続ヒナ誕生 県庁でハヤブサが子育て
1か月前に石川県の職員が撮影したのは国の絶滅危惧種、ハヤブサの親鳥。その足元にいるのはまだ小さなヒナです。実はこの映像が撮影された場所は、石川県庁の高層階にあるベランダだというのです。
ハヤブサの親鳥が1日に何度もエサをやる姿が確認されていて、4羽のヒナはすくすくと成長。およそ1か月で親鳥と大きさがあまり変わらないほどにまで成長しました。
県庁でのヒナの誕生は8年連続で、これまでに32羽が生まれたといいます。なぜ毎年、県庁でヒナを育てているのでしょうか。
石川県自然環境課 課長補佐・野上達也さん
「(ハヤブサは)高い所から獲物を探すことができるような、海岸近くの断崖みたいな所で営巣しているので、県庁の高層階のベランダが営巣場所に適していたのではないか。ずっと来てもらえればいいと思います」
県は専門家のアドバイスを受けて、ベランダに砂を敷き、窓のブラインドを下ろして刺激しないようにするなど、繁殖成功に向けて取り組んできました。
4羽のヒナは今月下旬から来月上旬に巣立つ見込みです。