ワクチン接種の“人手確保”専門学生ら活躍
各地で進むワクチン接種では、高齢者のためにサポートの動きも広がっています。予約の代行を行うボランティアの大学生や、看護師などを目指す専門学生、「潜在看護師」が活躍しています。
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各地で進む、ワクチン接種。ネットでの予約が難しい高齢者のためにサポートの動きも広がっています。東京・八王子市の団地にいたのは大学生。予約の代行を行うボランティアです。
利用者(89)「安心。もうちょっと長生きできそうね」
23日までに150人以上が利用したといいます。
拓殖大学3年生・宗形颯人さん「若者世代でも苦戦した部分があったので、スマホが使えない方々にはすごい大変な作業だなと」
デイケアサービスを提供する会社でも。
参加者「空き情報を見たいとかいうと、今のところでいいんですか」
行政からの依頼などではなく、自ら開いたワクチン予約の教室だといいます。
そして、ワクチン接種で課題となっているのが「人手の確保」です。福島県では、看護師などを目指す専門学生が活躍。25人の学生が、今月から週末、接種会場で血圧測定や接種後の経過観察などを行っています。
一方、千葉県・旭市の会場では。
潜在看護師「お大事にしてください」
すでに、およそ30人の「潜在看護師」をパート職員として採用しています。
潜在看護師「ここ座りましょうか」
問診や。
潜在看護師「最初だけチクッとします」
接種、そしてその後の経過観察と、あらゆる場面で「潜在看護師」が活躍。子育てや介護のため医療現場を離れた人も、短時間で勤務することができるといいます。
ワクチン接種業務に携わる潜在看護師(30代)「別の仕事を今はやっているんですけど。休みの日を使って、ちょっとでも協力できればなと」
ワクチン接種業務に携わる潜在看護師(60代)「看護師が足りないなら、おうちでぼーっとしてるなら、やっぱり少しでも力にと。早く注射(ワクチン接種)を皆さんに1回目2回目とまわっていただく。その仕事の使命」
市の担当者は、7月末までに高齢者接種を終えるには、さらなる「潜在看護師」の力が必要だと指摘します。
千葉・旭市 ワクチン接種担当者「(潜在看護師が)50人程度までは必要ではないかと考えています。接種の担い手が圧倒的に不足してることがわかりましたので。継続して募集をかけていく」