収束の鍵を握るワクチンですが、予約のため各地には行列ができました。ワクチン接種のネット予約をサポートするサービスも行われています。

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高齢者のワクチン接種をめぐってはこんな問題も…。

「はい西船医院です。当院の方は、電話予約は受け付けていなくて…」

断っているにもかかわらず、ひっきりなしにかかってくるワクチン接種の予約電話。業務にも支障が。

西船医院看護師・塩崎三千代さん「ほかの患者にも迷惑がかかることが多い」

病院はネットか直接来院での予約を求めています。しかし、各地の病院では接種の予約のためでしょうか、高齢者の行列ができることも。こうした事態が起きてしまう理由の一つに、ネット予約の難しさがあります。

愛媛県四国中央市役所ではワクチン接種のネット予約を職員らが手伝うサービスが行われました。同じく、予約のサポートを行っていたのが神奈川県のパソコン教室。１７日、生徒ら４人分の予約を手伝ったといいます。

コンサポート大船教室・小野薫校長「予約が取りづらいと生徒さんに相談されたものですから」

予約が取れた７０代の女性。パソコン歴１０年だといいますが、１人では到底無理な作業だったようで

予約が取れた女性（７０代）「すっごく不安で座るまでドキドキしてました。日にちを取るとか場所を取るということは大変な神業だと思いました」

また、チケット販売大手の「ぴあ」が、独自の「ワクチン接種の予約システム」を自治体に提供することを発表しました。

ぴあ・小林覚取締役「早くワクチン（接種）を進めて、イベントを思いっきり楽しめる日を取り戻したい」

年間７０００万枚のチケット販売を手がけるという強大なサーバーで、強みはアクセスが集中しても耐えられること。すでに全国の自治体から相談を受けているということです。

ワクチン接種の促進に向けた取り組みがある一方で…。今月、福岡県北九州市のマンションのポストに入っていたチラシ。「成功報酬１０００円でワクチン接種の予約代行をする」という内容で、携帯電話番号が記載。

市の消費生活センターには、同様のチラシが入っていたという相談が２件確認されています。金銭を要求する予約代行は、禁止されてはいませんが、今、国民生活センターは注意を呼びかけています。