露側“停船命令に従わず…だ捕” 漁船連行
28日午前、稚内機船漁協所属の底引き網漁船が、ロシアの警備艇に連行されたことがわかりました。ロシア側は、停船命令に従わず逃げようとしたため「だ捕」したとしています。
稚内機船漁協と海上保安庁によりますと、ロシアに連行された漁船は「第172栄寶丸」で、乗組員14人全員の無事が確認されました。
船は、27日昼ごろに稚内港を出港し、宗谷岬の東の排他的経済水域、日本の漁業権が認められた海域でスケソウダラやホッケなどの漁をしていましたが、午前10時ごろ、ロシア国境警備隊から催涙弾などを撃たれて停船、午前10時50分ごろ、連行されたということです。
ロシア国境警備隊によりますと、栄寶丸と乗組員は、サハリンのコルサコフ港に停泊しており、NNNが撮影した映像には栄寶丸が確認できています。
また、「合法的な停船命令に従わず、逃げる試みをした」としています。
在ユジノサハリンスク日本総領事館は、「事実関係をふまえ適切に対応していく」と話しています。