五輪“上限超え”再抽選…チケット持つ人は
21日、東京オリンピックの観客の上限は1万人と決まりましたが、上限を超える競技は、チケットを持っていても再抽選になるということです。
◇◇◇
21日、ついに東京オリンピックの観客の上限が決まりました。
大会組織委員会・橋本会長は「国内外におけるスポーツイベントにつきましては、実際に有観客で行われ、しっかりとしたエビデンスが示されている。政府のイベント基準にのっとった形で(有観客での)開催が可能だと判断しました」と述べました。
観客は、収容人数の50%以内で、上限1万人になりました。ただし、来月12日以降に緊急事態宣言などが出された場合は、無観客も検討しています。また、観客には寄り道をしない、直行直帰を要請するということです。
専門家からは「無観客が望ましい」と提言を受けていましたが、大会組織委員会・橋本会長は「(Q医療に支障をきたすことは想定されないと判断?)ワクチン接種も進んでいる状況でありますので、現在のところ極力医療に支障をきたさないところまで、体制が整ってきたと思っております」と述べました。
また、上限1万人となる観客の対象については「一般販売のチケットの再抽選が必要となりました」と話しました。地方在住者の扱いについて、大会組織委員会・武藤事務総長は「チケットを販売した時と実際に誰が持ってるかは、必ずしも一致しない。個別に区別することは、非常に困難」と、観客を開催地の人に限定しないとの考えも示しました。
◇
陸上競技のチケットを持つ奈良県在住の男性は「チケット実際に当選している身からするとほっとした。率直に(再抽選に)当たってほしい」と話しました。
男性は、2日間観戦できるチケットを持っており、観戦に向けてある対策も考えていました─。
陸上競技のチケットを持つ奈良県在住の男性「2日連続で、泊まりで行こうと考えていたんですが、1日目は私が日帰りで、2日目は妻が1人で行って、というやり方を考えていかないといけないかなって。自分自身も感染したくない、リスクの管理という点でも、そういう方向性で考えたい」
◇◇◇
組織委員会は、再抽選の対象となる競技や、払い戻しの期間などの詳細を、23日、公表するとしています。
6月21日『news zero』より。