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各地で大雨 伊豆諸島に「線状降水帯」

2021年7月1日 20:58
各地で大雨 伊豆諸島に「線状降水帯」

7月1日朝は各地で通勤時間帯も大雨となり、伊豆諸島北部には線状降水帯発生情報が出されました。静岡県下田市などには避難指示が出されていて、今後も東日本や西日本を中心に、大雨に警戒が必要な状況が続いています。


地面を波打つように激しく降る雨。風も強く、木々が大きく揺れています。東京からおよそ180キロ離れた三宅島では、未明から午前中にかけ、激しい雨となりました。

新島では、大雨により、山肌から大量の水が滝のように流れ出ています。地元では、「大雨の時だけ現れる滝」と呼ばれているといいます。

新島では、午前11時20分までの6時間雨量が観測史上最多の200ミリ近くを観測。7月の1か月分に匹敵する雨が6時間で降ったことになります。

伊豆諸島に激しい雨をもたらしたのは線状降水帯。気象庁は1日午前、伊豆諸島北部に「線状降水帯発生情報」を出しました。

雨雲レーダーを見てみると、1日の明け方から伊豆諸島では活発な雨雲が線上に連なるようにかかり続け、同じ場所で激しい雨や猛烈な雨が降ったのです。

静岡県の下田市も朝から激しい雨が…。

高校生
「学校からは、登校した生徒は速やかに帰宅で、自宅にいる生徒はそのまま待機ということになりました」

午後5時50分現在も下田市全域と南伊豆町全域に大雨警戒レベル4の避難指示が出ていて、避難所が開設されました。

朝から雨となった東京では思わぬ影響も…。

記者
「こちらの東京国際フォーラムは、東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、きょうから通り抜けができません」

1日から9月末まで地上広場と地下コンコースが通行止めとなった東京国際フォーラム。これまでは、京葉線東京駅から有楽町駅まで地下を通り、雨の際にはぬれずに移動できましたが、1日から地上を通らなければならなくなったのです。

会社員
「雨にぬれなきゃいけないので、ちょっと不便だなと思いました」

一方、真夏日となった佐賀市の高校では熱中症とみられる症状も。

消防と学校によりますと、午前10時頃、グラウンドで体育の授業中だった2年生14人が吐き気や頭痛など熱中症とみられる症状を訴えました。

このうち男女3人が救急車で病院に搬送されました。命に別条はないということです。

雨は午後5時50分現在、小康状態となっていますが、このあとも太平洋側を中心に雷を伴う激しい雨となるおそれがあります。2日の夕方までに東海で250ミリ、関東甲信と近畿で200ミリなどの雨量が予想され、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

■予想雨量(2日夕方まで・多い所)
 
 東海      250ミリ
 関東甲信・近畿 200ミリ
 九州南部・奄美 150ミリ

 土砂災害などに厳重警戒

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