メルトダウンした原子炉格納容器内部の新たな映像公開
2011年の東京電力福島第一原発事故でメルトダウンした1号機の原子炉格納容器内部の新たな映像が公開されました。
公開されたのは、8日から1号機の原子炉格納容器の内部で始まった水中ロボットによる調査で撮影された映像です。格納容器の底の部分をとらえた映像では、茶色く見える堆積物が広がっているように見えます。
東京電力のこれまでの調査では、水がたまった格納容器の底には、使用済み核燃料などが溶け落ちて固まった燃料デブリと、その上を覆う砂のような堆積物があるとみられています。燃料デブリは強い放射線を出すことから、将来、取り出す作業は「廃炉作業の最難関」とも言われます。
調査では、あわせて6台のロボットを順次投入して、遠隔操作で堆積物の厚さや燃料デブリがあるかなどを調べるほか、少量を採取して分析することにしています。
また、9日までの作業では、ロボットが構造物などに絡まらないようにするために、格納容器の内側に輪っか状の器具の取り付けも行い、問題なく終えたということです。
1号機・格納容器内部の調査は約5年ぶりで、今回は半年以上かけて調査を行う計画です。