燃料デブリ取り出しへ ロボットの映像公開
2011年3月にメルトダウンした東京電力福島第一原発の2号機で、事故により溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しに向け、使用するロボットの映像が報道陣に公開されました。
公開されたのは、2号機での「燃料デブリ」の取り出しに使うロボットアームなどの動作試験の映像です。この装置は、IRID(=国際廃炉研究開発機構)と三菱重工がイギリスのメーカーと共同で開発したもので、全長約18メートル、重さは4.6トンあります。去年7月にイギリスから日本に到着し、その後、神戸造船所において動作試験が続けられています。
福島第一原発でメルトダウンした原子炉1号機・2号機・3号機では、圧力容器や格納容器の底に冷え固まった「燃料デブリ」がたまっているとみられます。燃料デブリの取り出しは「廃炉の最難関」とも言われ、強い放射線で人が近づけないため、ロボットアームを遠隔操作する計画です。
東京電力と国は、1号機から3号機の中で最も内部の調査が進んでいる2号機で、年内にも燃料デブリ取り出しの作業を始める予定です。