【NNNドキュメント】脳性まひでも“やりたいことを貪欲に” サウンドクリエイター井谷さんの生き方 NNNセレクション
鳥取県の井谷優太さん。生まれつき体が不自由で楽器を弾けないが、パソコンを駆使して幻想的な音楽を制作。25歳で音楽の世界へ。国際音楽コンクールでグランプリに輝くなど、活躍の場を広げた。そして去年、大きな舞台での楽曲制作依頼が舞い込んできた。
◇ ◇
脳性まひのサウンドクリエーター、井谷優太さん(38)。
優太さん
「テクノロジーの駆使や、 工夫次第でなんでもできる」
パソコンやシンセサイザーを使い、これまでに200曲以上を制作してきました。
楽曲制作を依頼した平林さん
「彼に障害があるとかないとか、あんまり気にしたことないです。正直、音楽において才能がある。それだけですよ、もう」
障害があるからこそ、貪欲に。
優太さん
「好きなことを貪欲にやる」
優太さんの曲作りを支えるのはDTM(Desk Top Music)。パソコンを使った音楽制作です。弦楽器や打楽器など、約1万2000種類の音色を組み合わせ、曲を制作しています。
優太さん
「ゲームとか洋画とかが元々好きだったので、引き出しが十分あったっていうのはでっかいと思います」
18歳まで特別支援学校で過ごした優太さん。
父・憲人さん
「『毎日、作業所に同じように行ったり来たりばっかりじゃつまらん』と。『何か他のことをやりたい』」
そんな時、出会ったのがDTMでした。作曲を始めて5年後。障害者の国際音楽コンクールに出場し見事グランプリに。これを機に地元のラジオ局や商業施設などから音楽制作の仕事が舞い込むようになりました。
◇ ◇
優太さんは一人暮らし。 掃除や入浴などを介護士にお願いし、食事は近所に住む父・憲人さんに届けてもらっています。
理髪店の鍬本さんは、幼い頃からの優太さんをよく知る理解者。
鍬本さん
「本当に努力家だと思うんですよ。優ちゃんはね。一番それを感じたのがやっぱり…言葉だよね」
優太さん
「ああ、うんうん」
鍬本さん
「言葉は本当にすごいなと思って。一人暮らしするまでは、言葉というものが本当に聞き取りにくい感じの…。だけど、どんどん一人暮らししたら自分で自分のことをするっていうことに、努力したんだよね」
優太さん
「あと(一人暮らしで)自信がついた」
鍬本さん
「ああ、自信がついたね」
音楽以外にも貪欲です。
優太さん
「この前、久しぶりに婚活」
鍬本さん
「婚活!? 婚活行ったの?」
優太さん
「いま全員マスクだから、全員美人に見える」
◇ ◇
この日は、友人のレコーディング。ボーカルを立てるため、声のトーンを変えます。
優太さん
「変えてみる」
URUKIさん
「うん、変えて」
「おお! かっこいい!」
「とにかく自分の演奏にも歌にも自信がないんですけど、そこをうまくキレイにしてくれて」
◇ ◇
優太さんの元に大きな仕事が舞い込んできました。フランス・パリで開催する車いす利用者のためのファッションショーの音楽を制作してほしいという依頼。
日本障がい者ファッション協会 平林代表理事
「本当に少ない言葉で、こっちのニュアンスだったり表現したいものを音に表現できる才能って、彼の才能だと思う。『あ、プロやな』と思って」
パリで開かれたファッションショー。優太さんの音楽が、会場を包みました。ショーは大成功。総合プロデュースした音楽も、高い評価を受けました。
後日、その様子を自宅で見た優太さん。
優太さん
「ファッションの本場で自分の曲が使われるなんて本当に貴重なので、うれしい」
好きなことを貪欲に。
優太さん
「自分のやりたいことができて、輝ける社会になってほしい」
2023年6月25日放送 NNNドキュメント'23『好きなことを貪欲に 脳性まひの僕が創る音楽』をダイジェスト版にしました。
◇ ◇
脳性まひのサウンドクリエーター、井谷優太さん(38)。
優太さん
「テクノロジーの駆使や、 工夫次第でなんでもできる」
パソコンやシンセサイザーを使い、これまでに200曲以上を制作してきました。
楽曲制作を依頼した平林さん
「彼に障害があるとかないとか、あんまり気にしたことないです。正直、音楽において才能がある。それだけですよ、もう」
障害があるからこそ、貪欲に。
優太さん
「好きなことを貪欲にやる」
優太さんの曲作りを支えるのはDTM(Desk Top Music)。パソコンを使った音楽制作です。弦楽器や打楽器など、約1万2000種類の音色を組み合わせ、曲を制作しています。
優太さん
「ゲームとか洋画とかが元々好きだったので、引き出しが十分あったっていうのはでっかいと思います」
18歳まで特別支援学校で過ごした優太さん。
父・憲人さん
「『毎日、作業所に同じように行ったり来たりばっかりじゃつまらん』と。『何か他のことをやりたい』」
そんな時、出会ったのがDTMでした。作曲を始めて5年後。障害者の国際音楽コンクールに出場し見事グランプリに。これを機に地元のラジオ局や商業施設などから音楽制作の仕事が舞い込むようになりました。
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優太さんは一人暮らし。 掃除や入浴などを介護士にお願いし、食事は近所に住む父・憲人さんに届けてもらっています。
理髪店の鍬本さんは、幼い頃からの優太さんをよく知る理解者。
鍬本さん
「本当に努力家だと思うんですよ。優ちゃんはね。一番それを感じたのがやっぱり…言葉だよね」
優太さん
「ああ、うんうん」
鍬本さん
「言葉は本当にすごいなと思って。一人暮らしするまでは、言葉というものが本当に聞き取りにくい感じの…。だけど、どんどん一人暮らししたら自分で自分のことをするっていうことに、努力したんだよね」
優太さん
「あと(一人暮らしで)自信がついた」
鍬本さん
「ああ、自信がついたね」
音楽以外にも貪欲です。
優太さん
「この前、久しぶりに婚活」
鍬本さん
「婚活!? 婚活行ったの?」
優太さん
「いま全員マスクだから、全員美人に見える」
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この日は、友人のレコーディング。ボーカルを立てるため、声のトーンを変えます。
優太さん
「変えてみる」
URUKIさん
「うん、変えて」
「おお! かっこいい!」
「とにかく自分の演奏にも歌にも自信がないんですけど、そこをうまくキレイにしてくれて」
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優太さんの元に大きな仕事が舞い込んできました。フランス・パリで開催する車いす利用者のためのファッションショーの音楽を制作してほしいという依頼。
日本障がい者ファッション協会 平林代表理事
「本当に少ない言葉で、こっちのニュアンスだったり表現したいものを音に表現できる才能って、彼の才能だと思う。『あ、プロやな』と思って」
パリで開かれたファッションショー。優太さんの音楽が、会場を包みました。ショーは大成功。総合プロデュースした音楽も、高い評価を受けました。
後日、その様子を自宅で見た優太さん。
優太さん
「ファッションの本場で自分の曲が使われるなんて本当に貴重なので、うれしい」
好きなことを貪欲に。
優太さん
「自分のやりたいことができて、輝ける社会になってほしい」
2023年6月25日放送 NNNドキュメント'23『好きなことを貪欲に 脳性まひの僕が創る音楽』をダイジェスト版にしました。