台風6号に関する総合情報(23:27)
気象庁によると、奄美地方や西日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。奄美地方や九州南部では、引き続き8日夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
【気象庁の発表内容は以下のとおり】
[台風の現況と予想]
台風第6号は、7日22時には奄美市の東にあって、ゆっくりした速さで北へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで中心から半径200キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風はこの後、勢力を維持したまま北へ進み、8日は進路を北西に変えて、9日には九州にかなり接近するおそれがあります。台風の動きが遅いため、台風の影響が長引くおそれがあります。
[防災事項]
<暴風・高波>
九州南部・奄美地方や九州北部地方では、9日にかけて飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹いて、うねりを伴った猛烈なしけや大しけとなる所があるでしょう。
沖縄地方では、8日にかけて非常に強い風が吹き、大しけが続く見込みです。
8日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
奄美地方、九州南部 30メートル(45メートル)
沖縄地方、九州北部地方、四国地方 20メートル(30メートル)
9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州北部地方 30から40メートル(40から60メートル)
奄美地方、九州南部
25から29メートル(35から45メートル)
四国地方 20から24メートル(25から35メートル)
の見込みです。
8日にかけて予想される波の高さは、うねりを伴い
九州南部 9メートル
奄美地方 8メートル
沖縄地方 7メートル
九州北部地方、四国地方 6メートル
9日に予想される波の高さは、うねりを伴い
奄美地方、九州南部、九州北部地方
8メートル
四国地方 7メートル
の見込みです。
不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
<大雨・雷・突風>
台風本体や周辺の発達した雨雲により、奄美地方や西日本、東海地方では雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
9日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部 350ミリ
奄美地方 300ミリ
四国地方、東海地方 250ミリ
九州北部地方 200ミリ
近畿地方 180ミリ
10日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部 300から500ミリ
四国地方 300から400ミリ
奄美地方、九州北部地方、近畿地方、東海地方
200から300ミリ
11日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
四国地方 300から400ミリ
九州南部、九州北部地方、近畿地方、東海地方
200から300ミリ
中国地方 100から150ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
西日本から東日本の太平洋側では、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風が近づく前から断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。台風の動きが遅く、特に南東斜面にあたる地域では、総雨量が8月の平年の月降水量を大きく超える大雨となるおそれがあります。
<高潮>
台風の影響で、奄美地方や西日本では、潮位が高くなる所があるでしょう。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に注意してください。
[補足事項]
今後の台風情報、地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和5年 台風第6号に関する情報(総合情報)」は、8日5時頃に発表する予定です。