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【解説】ビッグモーター社長が会見 “不正請求”問題 原因は…経営側の責任は?

2023年7月25日 17:55
【解説】ビッグモーター社長が会見 “不正請求”問題 原因は…経営側の責任は?

保険金不正請求問題の報道後初めて、ビッグモーターの兼重宏行社長が公の場で記者会見に応じました。25日に開かれた会見では、これまで指摘されてきた疑惑について質問が相次ぎました。

まず、わざと車に傷をつけるなどの不正が「組織的」に行われてきたのではないかという問題についてです。調査で修理部門経験者の約3割が不正な作業に関与したと答えていることについて、兼重宏行社長は「組織的と思われても仕方ないが決してそんなことはない」「個々の工場長が指示してやったのではないか」と説明しました。

不正の原因として社長が指摘したのは「不合理な目標設定」、いわゆる“ノルマ”です。ビッグモーターでは1台あたりの修理費用を「@(アット)」と呼び、約14万円のノルマが設定されていました。社長はノルマ達成のための強いプレッシャーが不正の原因と説明し、社長自身はノルマを認識しておらず、不正について「天地神明に誓って知らなかった」経営陣からの指示は全くなかったと強調しました。

次に企業風土がいびつだったのではないかという問題についてです。降格人事を繰り返していたことについて、社長は「社員教育の一環」としています。「この人ならできるだろうという前提での『抜てき人事』をし、仕事をしてみて力がなかった場合はすぐ降格する、いきすぎだったかもしれないが悪意は一切なかった」という説明でした。また、社員同士のグループラインであったとされる、本社の幹部が店長を罵倒するなどのやりとりについて、社長は「私が入っているラインでは、そういうやりとりはありません」と話しました。

会見で印象に残った発言や兼重社長の様子についてなど、日本テレビ経済部の大野解説委員とお伝えします。

※詳しくは動画をご覧ください。(7月25日放送『news every.』より)