日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告を国外逃亡させた罪に問われているアメリカ人親子に対して東京地裁は先ほど、実刑判決を言い渡しました。

元アメリカ軍特殊部隊員のマイケル・テイラー被告と息子のピーター被告は２０１９年、保釈中のゴーン被告を大型の箱の中に隠しプライベートジェットで国外逃亡させた罪に問われています。

東京地裁は１９日の判決でマイケル被告に懲役２年、息子のピーター被告に懲役１年８か月の実刑判決を言い渡しました。

２人はこれまでの裁判で起訴内容を認めていて、マイケル被告はゴーン被告から「保釈中に姿をくらますことは罪にならないと聞いた」と話し、「独房にいるかわいそうな人を助けたいと考えた」と述べていました。

一方、検察側は「刑事司法の制度や運用を著しく侵害した」などとしてマイケル被告に懲役２年１０か月、息子のピーター被告に懲役２年６か月を求刑していました。

＜写真：アメリカの弁護団提供＞