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ゴーン被告逃亡支援“刑事司法侵害大きい”

2021年7月19日 14:48
ゴーン被告逃亡支援“刑事司法侵害大きい”

日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告を国外逃亡させた罪に問われているアメリカ人親子に対して、東京地裁は実刑判決を言い渡しました。

元アメリカ軍特殊部隊員のマイケル・テイラー被告と、息子のピーター被告は2019年、保釈中のゴーン被告を大型の箱の中に隠し、プライベートジェットで国外逃亡させた罪に問われています。

東京地裁は19日の判決で「重大事件のゴーン被告を海外にまで逃亡させ、自主的に日本に戻る見込みはないと考えられる」「1年半を経過した現時点においても、ゴーン被告の公判の実施の見込みが全く立たない状態になっており、刑事司法の侵害の程度が極めて大きい」などと指摘しました。その上で、マイケル被告に懲役2年、息子のピーター被告に懲役1年8か月の実刑判決を言い渡しました。

弁護側は執行猶予付きの判決を求めていましたが、東京地裁は「結果の重大性、犯行態様の悪質性などに照らすと、実刑は免れない」とし、動機については、「主として報酬目的であったと認められる」と述べました。