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過去最多の“自宅療養”その実態は…

2021年8月2日 20:29
過去最多の“自宅療養”その実態は…

8月2日、東京では新たに2195人の感染が確認され、月曜日としては初めて2000人を超えました。こうしたなか、過去最多となった「自宅療養」の実態を取材しました。

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月曜日としては過去最多の2195人の感染が確認された東京都。直近7日間の感染者数の平均はおよそ3214人で、前の週の206.9%となっています。

感染の拡大で都内の病院は重大な局面に。

日本大学板橋病院 病院長補佐・総合科 高山忠輝部長
「先週の前半からかなり入院の依頼が増えてきまして、ひっ迫状態になりつつあるといえる」

全部で56床のベッドは、今週から10床以上患者が増え、40床を超える見込み。患者の多くが20代から50代だといいます。

また、感染力が強いデルタ株の流行で…

日本大学板橋病院 病院長補佐・総合科 高山忠輝部長
「重症の割合が以前よりもかなり高くなり、しかも若年化している」

6床の重症者用ベッドは、今週、初めて満床になりました。

東京都全体の入院患者数は8月1日時点で3166人。病床使用率はおよそ53%にまで達しています。

先週、小池都知事は、軽症者の自宅療養が病床の確保につながると話しました。

東京都 小池知事(7月28日)
「自宅もある種、病院の病床のような形で、特に1人暮らしの方々などには、そうやっていただくことが病床の確保につながる」

都内の自宅療養者は8月1日時点で1万1018人と、過去最多となっていますが、自宅療養とはどんなものなのでしょうか。

6月に陽性となり、2週間、自宅のワンルームで療養をしたという40代の男性を取材しました。

当初、医師からもらったのは2日分の解熱剤だけだったといいます。

2週間自宅療養 40代男性
「解熱剤の効果が切れた瞬間に熱がドンと跳ね上がるんです。市販の解熱剤を買いに出ることもダメなんですか?と言ったら、家からは一歩も出ないでくださいと言われる」

病院と違って、即座に医師を呼ぶことはできず…

2週間自宅療養 40代男性
「死んでしまったらどうしようとか、結構ネガティブな事を考えてしまう」

また、東京都からは段ボール3箱分の食料が届きました。しかし…

2週間自宅療養 40代男性
「病人に送る食べ物じゃないですよね。非常食ですよ」

中身はカップ焼きそばやレトルト食品・缶詰など。ほとんど手つかずで残ってしまったといいます。

2週間自宅療養 40代男性
「結局は自分で免疫力をつけて、自力で直すしかない状態。それがしんどかった」

増え続ける自宅療養者について、東京都も対策しています。

東京都 小池知事(8月2日)
「フォローアップセンターという機能を、保健所のバックアップでつけているんですが」

去年11月に開設した自宅療養者フォローアップセンターが、多忙な保健所に代わり、看護師による電話などでの健康観察やパルスオキシメーターの貸与などを担当。しかし…

東京福祉保健局防疫・情報管理課 小鶴隆志さん
「24時間の医療相談に頂く電話の件数も増加しており、現在、態勢の強化に努めているところでございます」

電話相談が増加したため、看護師の確保に奔走。厳しい状況が続いています。

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