貨物船、船体2つに割れ…油流出 八戸港沖
青森県の八戸港沖で船体に亀裂が入り航行できなくなっていた貨物船が、12日早朝、2つに割れ油が流れ出ています。
航行できなくなっているのはパナマ船籍の貨物船「CRIMSON POLARIS」3万9910トンです。12日午前4時すぎ、八戸港沖で、亀裂が入っていた船体が2つに割れました。
貨物船は11日朝、八戸港内を航行中に暗礁に乗り上げましたが、その後、自力で離れました。ただ悪天候で航行できなくなったことから救助を要請しました。
乗組員の中国人とフィリピン人合わせて21人は全員、11日夜までにヘリコプターで救助されました。
第2管区海上保安本部によりますと、貨物船から出た油が北側に広い範囲で流れ出ています。事故現場から北に15キロ離れた三沢市では、漁業に影響する恐れがあるため、警戒本部を設置し情報を収集しています。
貨物船は全長200メートルで、ウッドチップを積んでタイから八戸港に向かっていました。