増える激辛料理 自粛生活“すっきり”か
連日、蒸し暑い日が続いていますが、いま、激辛料理を出す飲食店が増えています。あの定番メニューも真っ赤に進化しています。この暑い時期に激辛料理が注目されるワケとは。
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東京・港区のイタリア料理店の入り口に「激辛」の文字がありました。メキシコ料理店でも見られました。また、別のお店でも「激辛」メニューがありました。
タイ料理店で出されるのは、タイの定番料理、ガパオです。タイで一番辛いという唐辛子「ブリッキーヌ」を使い、牛肉と炒めました。見た目はそこまで辛そうに見えませんが、スタッフが食べてみると─。
「辛い」
「香りは香ばしくて食欲をそそりますが、口に入れた瞬間辛さが一気にきます」
こうした激辛料理を、35のお店が期間限定で提供するイベントが実施されています。
激辛メニューをテイクアウトしたお客さんは─。
近くで働く会社員(20代)
「近くで辛いものを食べた方が、夏が来たなと思うのでよく食べます」
激辛メニューは赤坂にあるお店でもありました。普段、お店で人気なのは、自社の牧場で育てた豚を使ったロースカツですが、真っ赤な激辛料理に姿を変えました。
先月から期間限定で販売されているこのメニューは、ロースカツを揚げ、一口大にカットするまでは通常メニューと変わりませんが、そのカツに3種類の唐辛子・スパイスを混ぜたパウダーをまんべんなくまぶして完成です。
平田牧場東京ミッドタウン店・遠藤善治店長
「コロナの大変な時期だからこそ、普段とは違ったお客様からもご来店いただきたい」
こうした激辛料理が、いま人気だといいます。飲食店情報サイトの調査によると、都内で激辛料理を取り扱う飲食店の割合は、3年前と比較するとおよそ2倍に増加しました。
またアンケートでは、「コロナで自粛生活が長引くなか、激辛料理を食べると気持ちがすっきりする」と回答する人が最も多かったということです。
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激辛メニューは、定番のカップ焼きそばにもありました。先月発売されたのは、その名も「獄激辛にんにくやきそば」です。
まるか食品製品開発課・五十嵐美海さん
「にんにくと獄激辛の代名詞でもある泣けるほどの辛さのダブルパンチが感じられる商品」
辛いものは好きだというスタッフが食べてみました。
「あー辛い!」
汗が額に噴き出し、悶絶しながら食べ進めていくとスタッフに異変が…。
なぜ、この激辛商品を発売したのでしょうか。
まるか食品製品開発課・五十嵐美海さん
「辛さで汗をかいてすっきりというのと、にんにくパワーでスタミナをつけて、夏を乗り切れるようにという考えで発売している」
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コロナ禍の暑い時期に激辛料理が人気です。ただ、無理をせず自分の体と相談しながら食べたいところです。