東京五輪“コロナ”と“無観客”に飲食店は
東京五輪“無観客”会場周辺の飲食店は「複雑な思い」も…。
■緊急事態宣言下の東京五輪開催
新型コロナウイルスのさらなる感染拡大のなか開催される東京五輪。開幕まであと1週間。海外から続々と選手たちが来日し、最大1万8000人が利用できる選手村がオープンした。
■“コロナ”と“無観客”に振り回される飲食店
選手村やバレーボールなどの競技場に近い東京・豊洲。飲食店を訪ねると――
韓国食堂「チャン」店主
「緊急事態宣言でお酒が出せなくなって、売り上げが8割ぐらい減りました」
こう話すのは、韓国料理店の店主。新型コロナウイルスの影響で、売り上げが減少し、これまでの従業員を半数以下に減らしたという。
東京五輪の開催については――
韓国食堂「チャン」店主
「豊洲なので、東京五輪に期待していたんですけど“無観客”になってしまって…残念ですね。もし、観客を入れて五輪が開催されていたら(新型コロナ流行前の)1.5倍くらいの売り上げを期待していたのに」
期待していた五輪。周辺会場は“無観客開催”となり、売り上げは期待できないと話す。
■店舗を改装 外国人客おもてなしのため英会話も
地元で30年近く続く、お好み焼き店も――
お好み焼き店「さぼてん」家族経営の女性
「五輪で通常の売り上げの2~3倍を見越していました。すごく期待をしていたんですけど、残念でならないです」
店の壁紙も新しく。テーブルやイスも新しくしていました。
さらに――
お好み焼き店「さぼてん」家族経営の女性
「五輪の招致が決まり、商店街のみんなで“おもてなし”が出来るように、英会話を一生懸命に習いました。せっかく英語で挨拶というものが身についてきたころに、今回の無観客が決まって…がっかりですよね、ここまで準備してきたのに…」
「コロナ」と「無観客」に振り回される飲食店。五輪開催中も飲食店の我慢はつづきます。