日本原電「審査会合実施頂けるよう全力で」
福井県の敦賀原発2号機の安全審査をめぐって、事業者の日本原電が地質データを書き換えていた問題で、原子力規制委員会は再稼働の前提となる審査を中断することを決めました。
原子力規制委員会・更田豊志委員長「本当に基本的な科学的な作法にのっとってもらわなかったら話にならない。今回はお話にならないケースだと思っている」
この問題は、事業者である日本原電が原子力規制委員会の安全審査に提出した活断層の地質調査のデータについて、少なくとも80か所を書き換えていたものです。
18日の原子力規制委員会では今後、調査データの根拠が明確に示されるなど資料の信頼性や業務の改善が確認されるまでは、再稼働の前提となる審査を中断することを決めました。
このような形で審査の中断を決定するのは原子力規制委員会が発足して初めてのことです。
事業者である日本原電は「規制委員会で示された方針に基づき、業務プロセスの構築を確認していただくための準備を早急に進め、早期に審査会合を実施していただけるよう、全力で取り組んでまいります」とコメントしています。