パラ来週開幕 聖火に思いを託した男性も
来週始まる東京パラリンピック。聖火にある思いを託した男性が、セレモニーに参加しました。
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千葉県で行われた聖火の点火セレモニー。参加者の結城隆さん(26)は、知的障害者サッカーの日本代表候補です。
もうひとつのワールドカップとも呼ばれる知的障害のある人たちの世界大会に2度出場し、来年のフランス大会を目指している結城さん。聖火イベントの参加には特別な思いがありました。
知的障害者サッカー日本代表候補・結城隆さん(26)「まずは知的障害者サッカーをもっと知ってほしい」
夏のパラリンピックは22競技で、それぞれ出場できる障害が違います。
サッカーについては視覚障害者がプレーする「ブラインドサッカー」として知られる「5人制サッカー」のみ。知的障害のある人は参加できないのが現状です。
そもそも障害者サッカーは「電動車椅子サッカー」や、事故や病気で足などを失った人たちがプレーする「アンプティサッカー」など、全部で7種目ありますが知名度は高くありません。
また、障害のある人がサッカーできる環境も十分ではないといいます。
結城さん、平日は都内の人材総合サービス会社でフルタイムの正社員として勤務。日本代表候補とはいえ、仕事終わりや休日にしか練習できません。いつの日か知的障害者サッカーがパラリンピックの正式種目となることを期待し、練習に励む結城さん。
結城隆さん(26)「障害があってもこれだけできるんだぞっていうのは知ってほしい。(知的障害者サッカーが)もっと広まったらもっとサッカーやりたい人が出てくるのかな」