東京地裁 “オウム解散命令請求”記録を廃棄 「特別保存」指定されず
地下鉄サリン事件などを起こした「オウム真理教」への解散命令請求をめぐる記録を、東京地裁が全て廃棄していたことがわかりました。
地下鉄サリン事件などを起こした「オウム真理教」をめぐっては、1995年、東京都知事などが解散命令請求を行い、その後、解散を命じる決定が出されましたが、東京地裁によりますと、決定原本を含む関連記録の全てを2006年3月に廃棄していたということです。
最高裁は、社会的に注目を集めた事件などの記録は「特別保存」として永久保存を義務づけていますが、「オウム真理教」の解散命令請求をめぐる裁判記録は「特別保存」として指定されていなかったということです。
東京地裁は記録が廃棄された理由について、「当時の状況が明らかではないが、判断が適切でなかったかについては改めて検討したい」としています。