「特別検察官」任命 トランプ前大統領は強く反発「“魔女狩り”だ」
アメリカのトランプ前大統領の疑惑の捜査を担当する「特別検察官」が任命されました。トランプ氏は「政治的理由による魔女狩りだ」と強く反発しています。
ガーランド司法長官「(トランプ)前大統領が大統領選への立候補を表明し、(バイデン)大統領も立候補の意向を示している。 『特別検察官』の指名が公共の利益にかなうと判断した」
ガーランド司法長官は、「特別検察官」にジャック・スミス氏を任命したと発表しました。トランプ氏が、ホワイトハウスの機密文書をフロリダ州の自宅「マル・ア・ラーゴ」に違法に持ち帰った疑惑や、去年1月の議事堂占拠事件を扇動するなどした疑惑について捜査するとしています。
「捜査の独立性」を高めることで、立候補を表明したトランプ氏に対する「司法の政治介入」との批判をかわしたい狙いもあるものとみられます。
トランプ前大統領「これはただの“魔女狩り”だ。政治的な理由によるものだ。彼らも事件にすべきでないと知っているはずだ」
トランプ氏は日本時間の19日午前、このように演説し、自身が捜査を受けることについて「共和党や保守派にとって非常に不公平な状況だ」と主張しました。その上で、支持者らに対し「戦うべきだ」と呼びかけました。