鉄道遺構「高輪築堤」国の史跡に指定へ
東京・港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で発見された日本で最初に開業した鉄道の遺構「高輪築堤」が国の史跡に指定されることになりました。
「高輪築堤」は、明治初期、海の上に鉄道を走らせるために東京湾の浅瀬に造られたもので、イギリスと日本、両方の技術を使っている点からも、明治日本の文明開化を象徴しているとされています。
1872年、日本で最初の鉄道が新橋・横浜間に開業した際に造られましたが、その後、埋め立てられて状態がわからなくなっていました。
2019年、高輪ゲートウェイ駅前の開発工事の際に石垣の一部が発見され、港区やJR東日本などが保存に向けて検討してきました。
交通の近代化やそれに用いられた土木技術などの歴史を知る上で重要であると評価され、「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」として史跡指定されることになりました。