昨年度の医療費 コロナで減少幅が過去最大
昨年度の医療費の概算は42兆2000億円となり新型コロナウイルスの影響で前の年からの減少幅は過去最大の3.2パーセントとなりました。
厚生労働省の集計によりますと労災を除く医療を提供するために使われた健康保険料や公費などの総額は、42兆2000億円でした。前の年よりも3.2パーセント、1兆4000億円の減少で過去最大の減少幅です。医療費が減少するのは4年ぶりです。
減少した背景には、新型コロナの感染拡大で患者が受診を控えたほか、マスクや手洗いの徹底などで感染症などの呼吸器疾患が減ったことがあるということです。
現在も新型コロナの感染拡大は続いているため、厚労省は、今年度も新型コロナ前の状況に戻るとは考えにくいとして、今後の社会状況と医療費の推移を注視していくとしています。