“コロナ不眠”増加 睡眠の質上げるには…
9月3日は“ぐっすり”の語呂合わせから睡眠の日ですが、専門家が“コロナ不眠”と呼ぶ症状に悩む人が今、増えています。
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季節の変わり目。街で睡眠について聞いてみると…
50代女性
「昨日今日ぐらいの気温だと(寝るのに)結構ちょうどいい感じはする」
涼しくなり、寝やすくなったという声がある一方…
20代学生
「大学がオンラインになり始めて、昼寝しすぎた日はかえって夜眠れなくなって」
自宅にいる時間が長くなり、寝られなくなったという声も聞かれました。
20代から60代の男女500人を対象に行ったアンケートをみると、およそ3割の人が眠りが浅くなったと回答。その理由として多かったのがコロナ禍による不安やストレスです。
■睡眠の質が下がった原因(提供:ニチバン)
1位 不安やストレス
2位 運動不足
3位 生活リズムの乱れ
都内の寝具メーカーでは…
コアラスリープジャパン・マーケティング部 渡井麻由さん
「寝具全体がコロナ禍でかなり売り上げ、ニーズとしては高まっている。家具だったり、寝具にお金をかける人が多くなった」
質のいい睡眠をとるために、特にマットレスを買い替える人が増えているといいます。この会社では8月に新商品を発売。その特徴が…
コアラスリープジャパン・マーケティング部 渡井麻由さん
「寝心地を変えられて、お好みの硬さに変えられる」
ひっくり返すことで、自分好みの硬さで寝られるマットレスです。
さらに、別の新商品も登場、低反発の腰専用の布団です。開発のきっかけは、運動不足や在宅ワークなどで、腰に痛みを抱える人が増えていることだといいます。
アルファックス・営業部 青木美佳さん
「(コロナ禍で)筋力の低下ということによって、腰に痛みを訴える方が増えてきた」
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不眠の悩みを抱える人が訪れる都内のクリニック。
睡眠総合ケアクリニック代々木 井上雄一理事長
「コロナのパンデミック環境下で不眠傾向になるケースが多い。“コロナ不眠”というような現象が起こっていると言えそうです」
“コロナ不眠”を訴えるだけでなく、中には…
睡眠総合ケアクリニック代々木 井上雄一理事長
「悪夢が増えています。悪い夢見る傾向が増えている」
では、質のいい睡眠をとるためにはどうしたらよいのでしょうか。
睡眠総合ケアクリニック代々木 井上雄一理事長
「睡眠というのは寝床の中の体感温度が28~32℃ぐらいがいい」
布団の中の温度調節がポイントだと話します。また、寝る1時間前には、スマホやパソコンなどの液晶画面を見ないことも重要だということです。