紀伊半島大水害から10年 各地で追悼
台風による大雨で死者・行方不明者が88人にも上った紀伊半島大水害から4日で10年です。大きな被害が出た和歌山県や奈良県では、追悼の行事が行われました。
2011年9月4日、紀伊半島大水害では台風による大雨で川の氾濫や土砂災害が発生し、死者・行方不明者は和歌山県・奈良県・三重県であわせて88人に上っています。
10年となる4日、29人が亡くなった和歌山県那智勝浦町では、災害が起こったとされる午前1時ごろにあわせて、犠牲者の数と同じ29個のキャンドル型のライトに明かりがつけられました。
遺族会代表・岩渕三千生さん「10年というけど、僕らは何年たとうが気持ちは一緒で、供養をやり続けていかないといけない」
また、住民8人が犠牲となり、今も3人の行方が分からない奈良県五條市でも、追悼式が行われました。新型コロナウイルスの影響で規模は縮小されたものの、遺族や県・市の関係者約100人が出席し、祈りをささげました。