健康観察適切に行われず男性2人死亡 千葉
千葉県は、新型コロナウイルスに感染した50代と60代の男性2人について、保健所の健康観察が適切に行われずに自宅で死亡したと発表しました。
千葉県によりますと、50代の男性は先月25日に陽性が判明し、保健所と相談の上、自宅療養をしていました。その後、保健所内の引き継ぎミスで28日から3日間、健康観察が実施されなかったということです。
31日に保健所がミスに気づき、電話を5回かけましたが連絡がつかず、翌日も電話がつながらなかったことから119番通報し、救急隊が自宅に駆けつけると男性が死亡していたということです。
また、60代の男性は先月13日に陽性が判明後、自宅療養を開始。16日に保健所が健康観察を行いましたが、その後、17日から25日にかけて、保健所が男性の携帯や固定電話に連絡をしてもつながらなかったため、健康観察が行われなかったということです。この間、男性だけでなく家族の連絡先に電話をしてもつながらなかったということです。
25日午後に保健所の担当者が男性の自宅を訪問しましたが応答がなく、救急隊と自宅に入ったところ、男性が死亡していたということです。
死亡した男性2人はいずれも一人暮らしだったということです。
県の担当者は「感染者が急増する中で、事務処理上のミスなどで健康観察が十分に行われず、大変申し訳なかった」と謝罪した上で、手順の見直しをはかり再発防止を徹底するとしています。