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「監視されていた」“亡命希望”ロシア人

2021年9月10日 19:44
「監視されていた」“亡命希望”ロシア人

「国後島から泳いできた。亡命を希望する」

8月19日に北海道標津町で見つかったロシア人男性のワースフェニックス・ノカルドさん(38)。

現在は札幌出入国在留管理局に収容され、難民申請をしているといいます。

およそ25キロ離れた国後島から本当に泳いできたのか、なぜ北海道に来たのか?謎に包まれているノカルドさん。

今回、撮影をしないことを条件に取材が許されました。

まずは本当に泳いで来たのかという点について。

ノカルドさん
「23時間かけて泳いで渡った。ウエットスーツを着て、荷物は袋の中に入れて運んだ。荷物にあったコンパスを頼りに進み続けた」

国後島では、ダイビングをして魚介類をとっていたといいます。

海岸からは、ノカルドさんのものとみられるウエットスーツが見つかっています。

ロシア政府の移住促進制度を使い、2017年に国後島に移り住んだというノカルドさんですが…

ノカルドさん
「島での暮らしにうんざりした。本土に暮らしているときから諜報(ちょうほう)機関に監視されていた」

そのため、北海道にやってきたといいます。

最後に「ロシアにだけは帰さないでほしい」と訴えたノカルドさん。難民認定を申請しているため、当面は送還されない見込みです。