コロナ禍の秋“トリプル寒暖差”に注意
前日との気温差や部屋の中と外の気温差など、いま“3つの寒暖差”に悩んでいる人が増えているといいます。体調不良をどう防げばいいのか、取材しました。
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14日、都内の百貨店では秋物商品を手に取るお客さんの姿がありました。売り場ではある異変が起きているといいます。
西武池袋本店・2階洋品小物売場販売リーダー 長内沙樹さん
「例年ですと秋物の薄手のスカーフだったり、ストールだったりが動きます」
しかし、今年は…
西武池袋本店・2階洋品小物売場販売リーダー 長内沙樹さん
「先週末から暑い日が続いておりまして、このような遮光性の高い日傘が日よけ目的でご購入される方が多い」
ストールだけではなく、今年は9月でも日傘を買い求める人がいるというのです。
実際に9月の日ごとの最高気温をみてみると。寒い日は20℃から、暑い日は30℃を超える日があるなど、寒暖差が激しくなっているのがわかります。
街の人は…
主婦・60代
「すごく温度差が出てきましたよね。こうやって羽織るもの持って温度の調整をしています」
学生・20代
「昼と夜とで結構(気温が)違うなと思います。頭痛になったことはあります」
学生・10代
「朝昼の気温が全然違う。熱が出ました」
体調不良に注意が必要となる寒暖差。
ガス機器や暖房器具を扱うメーカーが行った調査では、夏から秋の変わり目で体調を崩したことのある人は約7割にのぼったということです。
さらに医師はコロナ禍の今年、寒暖差には特に注意が必要だと指摘しています。
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長
「寒暖差は3つあって、1つめがその日の最低気温と最高気温の差、2つめが前日との差、3つめの室内外の寒暖差。この3つの寒暖差をトリプル寒暖差とよんでますね」
例年とは違い、コロナ禍では室内の換気が多く行われるため、そこでも寒暖差が発生。あわせて3つの寒暖差、トリプル寒暖差になっているというのです。
換気の際の対策について医師は…
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長
「窓をちょっと半分開け気味にして、そういう形で少しおだやかな温度調整を行う」
換気前に1枚上着を着て、寒暖差に備えることも重要だといいます。
また、寒暖差による体調不良にならないためには、規則正しい生活や、1日1回は首までしっかり入浴することも大切だということです。