島根県にある中国電力島根原発２号機について、原子力規制委員会は、再稼動の前提となる安全審査の合格を示す「審査書」を正式に決定しました。

原子力規制委員会・更田豊志委員長「島根原子力発電所２号炉の発電用原子炉設置変更許可を決定します」

中国電力は２０１３年１２月に再稼働に必要な審査の申請をおこないましたが、敷地の南にある「断層」を巡る議論が長引いた事などから審査に８年近くかかり、１５日、合格となりました。

島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地しており、原発３０キロ圏内の人口は約４６万人と、全国の原発の中でも茨城県の東海第二、静岡県の浜岡原発に次いで３番目の多さです。

住民の避難計画については、今月、政府の原子力防災会議によって了承されていますが、地元自治体の「同意」はまだのため、現時点で再稼働の見通しはたっていません。