「震災遺構」小学校で祈る人々も 宮城・石巻市
2万2000人以上の死者・行方不明者となっている東日本大震災から11日で11年です。被災地は祈りに包まれています。宮城県石巻市から中継です。
宮城県で震災の犠牲者が最も多かった沿岸、石巻市の高台にある日和山です。11年前、多くの方が、この急な坂や階段をのぼり、この日和山に避難してきました。あの日から11年。ここ石巻も祈りの日を迎えています。
児童74人と教職員10人が犠牲となった石巻市の大川小学校。この場所は去年7月から「震災遺構」として一般公開され、訪れた人は祈りをささげていました。
震災当時、大川小学校4年生だった男性(21)「(震災から)11年たったという感じはしない。みんなのこと忘れない、みんなのために生きてるよっていう思い」
東日本大震災では全国で1万5900人が亡くなり、いまも2523人の行方が分かっていません。
宮城では毎年、3月11日に合わせて各地で追悼式典が行われていましたが、新型コロナ感染対策、また、去年までを節目とすることを理由に開催しない自治体が多くみられ、それぞれの形で犠牲者を悼む一日となりそうです。