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「ゴルゴ13」さいとう・たかをさん死去

2021年9月29日 20:03
「ゴルゴ13」さいとう・たかをさん死去

漫画「ゴルゴ13」の作者で知られるさいとう・たかをさんが、すい臓がんのため亡くなりました。84歳でした。国際情勢や文化など巧みに取り入れた「ゴルゴ13」。53年続いてる連載はさいとうさんの遺志のもと、今後も継続するということです。




名乗り続けたのは、漫画家ではなく、“劇画家”。

さいとう・たかをさん「その主人公をリアルに見せるにはどうしたらいいかというのはバックなんですよ。(ストーリーの)バックをいかにリアルに見せるか」

登場人物や背景のリアルにこだわる、“劇画”を描き続けた、さいとう・たかをさん。今月24日、すい臓がんで亡くなっていたことが分かりました。84歳でした。

代表作「ゴルゴ13」を連載している、出版社・ビッグコミックブロスは「言葉に尽くせぬお力添えを賜りました。ご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。

今後も連載が続くという「ゴルゴ13」。突然の訃報に、ファンからは。

50代男性「残念です。一つの時代が終わっちゃったのかなと」

60代男性「もっと描いてほしかったです」

現在、202巻にまでのぼっている「ゴルゴ13」。世界で最も発行巻数が多い漫画シリーズとして、ギネス世界記録に認定されました。

度々描かれてきたのは、その時々の世界情勢。

さいとう・たかをさん「一番わかってほしいのはね、世界情勢ってねご近所さんのことだということ。こんなことが世界であったのかということで、そのことに興味持ってもらえるというのはありがたいこと」




今年7月には、政府の依頼にも協力。「ゴルゴ13」自らがワクチン接種を受ける看板が大規模接種センターに設置されていました。

加藤官房長官「国民の安心安全のためにも、いろいろとお力添えをいただいてきた」

自分抜きでも「ゴルゴ13」は続いていってほしい。この世を去っても、連載できる体制を確立させていたというさいとうさん。その遺志を継ぎ、“劇画「ゴルゴ13」”の物語は今後もスタッフなどによって、紡がれていきます。

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