2回接種「ブレイクスルー感染」重症化抑制
新型コロナのワクチンを2回接種後に感染する、いわゆる「ブレイクスルー感染」をした高齢者の中で、集中治療室で治療を受けた割合は、接種せずに感染した人の8分の1に抑えられたことが分かりました。
国立国際医療研究センターによりますと、ことし7月以降に新型コロナで入院した患者3417人のうち、ワクチン接種をしていなかったのは2456人だったのに対し、ワクチン2回接種後、2週間経過していたのは54人でした。
この54人のうち、重症化リスクが高い65歳以上は44人でしたが、接種していない患者に比べ、集中治療室で治療した人の割合は8分の1、酸素吸入した人の割合は2分の1、死亡した人の割合は3分の1だったということです。
センターは、ブレイクスルー感染は一定数存在するとしたうえで、2回接種完了した人は症状が軽く重症化のリスクは低い傾向だったとしました。