解除後初の週末“ボタン押し放題”人気に
飲食店に対する時短営業などの要請の解除後、初めての週末となりました。観光地では、コロナ前のにぎわいを取り戻しつつある中でも、いま、親子で楽しめるある施設が人気となっています。
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木々が色づき、深まる秋。日本有数の温泉地である群馬県の草津町の名物・湯もみには多くの人の姿がありました。
草津温泉観光協会 福田俊介事務局長
「コロナ禍で全体的にお客様が少なくなった、というところは正直なところですが、少しずつお客さまが戻りつつあるかなと」
観光客が増え、追加公演をする日もあったといいます。久々の温泉旅は格別で─。
都内からの観光客
「いや~いいですね。前から来たいと思ってたけど、時期も時期で…ようやく来られたって感じ」
千葉県からの観光客
「草津空気いいなって思いました」
湯畑にほど近い「ホテル一井」も─。
ホテル一井 市川薫女将
「近隣、群馬県を含めまして、近場の動きですね。11月になると、ほぼ満館のような状況が続いて、大変うれしく思っています」
今年8月に大浴場をリニューアルしたこちらのホテル。客室の稼働率は50パーセントほどに落ち込んでいましたが、県内で宿泊キャンペーンが始まったこともあり、予約が回復しているということです。
ホテル一井 市川薫女将
「コロナ疲れで、毎日ストレスでたまっている方もどうぞ、癒やしと安らぎの場、温泉に入りに来ていただければと思います」
“全面解除”から5日目。初めて迎える土日を前に期待の声が広がっています。
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埼玉県にある狭山スキー場では─。
「雪だるまつくってる。楽しい」
雪と戯れる子どもの笑顔がはじけたこのスキー場は、30日、グランドオープンを迎えます。29日は翌日に備えたプレオープンで、シーズンパスの購入者などが訪れていました。
来場者
「雪が荒れてなくて、滑りやすいです。近郊で、交通気にしないで気軽に来られるのはすごく大きい」
1年前は時短要請に従い、思うような営業ができなかったといいますが、今年は全面解除後のオープンで期待も大きく─。
狭山スキー場 高野淳主任
「率直にうれしく思っています。小さなお子さまやファミリーに来場いただければ」
また、“ひと味違う”工場見学も人気になっています。壁を埋め尽くすように1000個のボタンが並んでいて、それも“押し放題”です。
島田電機製作所総務部企画担当 小倉心愛さん
「ボタンを押しまくりたい、とお子さんが聞かないので、工場見学来ましたと。お子さんにとっては、夢の場所であると思っております」
エレベーターのボタンなどを製造している会社、「島田電機製作所」が行う工場見学。なかなか押す機会のない「非常ボタン」や、音が鳴る仕掛けが隠されたボタンも。中でも人気なのは─。
──絶対に押すなってボタンですか、押してもいいんですか
「いや、絶対だめです」
“押してはいけない”ボタンだとか…。
宣言解除後に再開した工場見学は、来年の6月まで予約が埋まるほどの人気ぶりで、今は団体客の受け入れを進めているということです。
ちなみに、今年から何個のボタンを時間内に押せるかを競う「30秒チャレンジ」も開始しています。
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普通の生活は、次第に戻り始めています。29日の東京は、新たに24人の新型コロナウイルスの感染を確認しました。13日連続で50人を下回りました。
一方で懸念されるのは、この週末です。31日(日)は衆議院選挙の投開票。そして、ハロウィーン本番となるのです。
毎年にぎわいをみせる東京・渋谷のスクランブル交差点では、29日午後5時すぎには、人が大勢いましたが、仮装している人の姿は見受けられませんでした。まだ、金曜日の夕方とあってか、平穏を保っていましたが…。
過去、“渋谷ハロウィーン”では逮捕者やトラブルが続発しました。そのため、区は対策を講じていて、“路上飲酒禁止”を呼び掛ける注意書きを設置しました。
30日(土)、31日(日)は100人態勢で警備が行われ、コンビニなど42店舗に、酒類の販売自粛を求めるということです。