道路陥没「2~3か月前に…」穴の辺りで
11月2日の朝、東京・JR吉祥寺駅近くの道路が陥没し、陥没した場所にゴミ収集車がはまって、転落寸前の状況となりました。陥没した道路の隣では、ビルの建設工事が行われていて、地下深くまで穴が掘られていました。
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騒然とした現場。その先で道路の陥没は起きていました。この陥没に巻き込まれたのが1台のゴミ収集車です。車体のほとんどが穴に落ちていることがわかります。
現場は東京・吉祥寺駅近くの繁華街にある細い道です。2日午前6時前、「道路が陥没し、ゴミ収集車の後輪がはまった」と、110番通報がありました。
陥没でできた穴は、縦およそ10m、横およそ4m、深さは2~5mほどあるとみられ、現場真横で撮影された写真から分かるのは、人ひとりが通れるほどしか道路が残っていないことです。
現場目の前の焼き鳥店オーナー
「(陥没現場の)目の前の焼き鳥屋をやっていて、店に入るのも入れないので困ってます。すぐに営業できるようには見えない。また“緊急事態宣言”ですね」
陥没の原因は何なのでしょうか?こんな証言も…
現場目の前の焼き鳥店オーナー
「2~3か月前にちょっとへこんだところがあった。ちょうど穴があいたあたり。それは工事の人が一瞬直していた」
陥没した道路の隣では、ビルの建設工事が行われていました。地下深くまで地面が掘られています。
現場すぐ近くの住民
「結構掘るんだねとは思っていた」
現場すぐ近くの住民
「相当な地盤工事をしていたんだろうなとずっと思っていて」
この建設現場の地下では、道路から土砂の流出を防ぐ「土留め」という作業がなされていました。しかし、陥没した道路脇では、「土留め」の壁がずれていることがわかります。作業員によると、この壁に亀裂が入っていたということで、警視庁は、亀裂から土砂が流れ出た可能性があるとみて、関連を調べています。
けが人などの被害はでなかった今回の陥没。ただ、再び道が通れるようになるには、ひと月以上かかる可能性もあるということです。