厚労省専門家 第5波“急速減少”要因分析
新型コロナウイルスの感染状況について分析する厚生労働省の専門家会議が9日に開かれ、第5波が急速に減少した要因について分析が行われました。
専門家は、感染状況について、「11月以降も全国的に新規感染者数が、非常に低い水準となっているが、感染の伝播は、なお継続している」とし、忘年会やクリスマスなどもあり、今後の感染拡大も見据えて低い水準を維持することが重要だと指摘しました。
また、第5波が急速に減少した要因についても分析が行われました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「例えば危機意識、医療逼迫などによって、危機意識による行動変容というものがまずあり、それからワクチン接種が非常に進んだというところ、それから人流がどの程度関与してるのか、というような議論があります」
会議で示された資料では要因について、1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が夏の連休で一時的に増加した後減少に転じたことと、ワクチン接種が進んだことの2つの相乗効果による可能性があると分析しています。