軍司令部の地下壕“平和学習に活用を”
76年前の沖縄戦で、日本軍が司令部を置いた首里城の地下壕(ごう)を平和学習に活用しようと、司令官の孫の男性が東京・銀座で講演を行いました。
銀座にある沖縄県のアンテナショップで行われた講演会には、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の孫・貞満さんが登壇しました。
第32軍司令部壕は、首里城の地下に作られた要塞で、司令官らが陣頭指揮を執っていた場所ですが、日本軍が撤退する際に入り口を爆破したため、司令官室などの中枢部は、76年たった今も全容がわかっていません。
中にはまだ、機密書類や遺骨などが残っていると考えられていて、貞満さんは、この壕を整備して公開し、平和学習の場として活用することを提案しています。
沖縄戦指揮・牛島満司令官の孫、牛島貞満さん「なぜそういうことが起きてしまったのかということを、現地・首里城の司令部壕で学習するのは極めて価値があると思うんです」
貞満さんは、「実際に壕に入り、体感しながら学ぶことが大切だ」と話していました。