「冷凍だから大丈夫」老舗パン店が“偽装”
京都で100年以上つづく老舗ベーカリー・進々堂。大正2年の創業以来、王道の食パンやフランスパンのほか、季節ごとの新商品などで地元から愛されてきました。そんな歴史ある老舗で明らかになったのが、賞味期限の書き換えです。
HPの謝罪文「賞味期限の書き換えが行われていたことが内部調査で発覚いたしました」
業務用の冷凍パン「セレアルプチ」など4種類、あわせて1000個以上の賞味期限が改ざんされていたのです。期限は最大2か月延ばされ、すでにホテルやレストランで客に提供されていたといいます。
発覚のきっかけは内部通報。進々堂によりますと、今年2月、工場で社員2人が賞味期限の迫ったパンの包みをあけ、新しい期限を記載した包装に入れ直したといいます。
改ざんをした社員は、「コロナで発注が減り、在庫を抱えていた。冷凍だから大丈夫だと思った」と話しているといいます。進々堂は「信頼の回復に努めて参ります」としています。