今夏は「異常な暑さ」 フェーン現象に温暖化が重なったとの見方、気象庁の検討会
気象庁の検討会は、この夏の暑さについて「異常だった」と結論づけました。原因としては「フェーン現象」に温暖化が重なったとの見方を示しました。
先月の梅雨明け以降、北日本や東日本と西日本の日本海側を中心に記録的な暑さとなっている上、降水量も少なかったことから、ダムの貯水量の減少や農作物にも影響が出ています。
28日に行われた異常気象分析検討会では、8月の記録的な暑さは、南からの暖かく湿った空気が日本付近に流れ込み続けたことに加え、山を越えた風が吹き下ろす時に気温を上昇させる「フェーン現象」が発生したことが主な要因で、さらに、これに全地球的な温暖化の傾向が重なったとの見方を示しました。
その上で、この夏は「異常な暑さだった」と結論づけました。
気象庁によりますと、今年の夏の日本の平均気温は1898年の統計開始以来、最も高くなる見込みだということです。