コロナで…蜷川幸雄氏創設高齢者劇団解散へ
5年前に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんが立ち上げた平均年齢81.9歳の高齢者による劇団が、新型コロナウイルスの影響などで活動継続が難しくなり、解散することになりました。
蜷川幸雄さんが、「輝ける第二の人生を」という思いから2006年に立ち上げた高齢者によるプロ劇団「さいたまゴールド・シアター」が19日、開幕する舞台「水の駅」を最後に解散します。
現在、平均年齢81.9歳。健康面で、活動への参加が困難なメンバーも増えた上、新型コロナの感染拡大で活動継続が難しいと判断されました。
最後の作品の演出をまかされた杉原邦生さんは、「老い」とたたかいながらも作品に挑む団員だからこそ表現されるものがあるといいます。
演出家・杉原邦生さん「高齢者のゴールド・シアターのみなさんがやるということで、そこに歴史というか年齢のあつみ、それは日本の歴史でもあると思う。戦争体験した方もいらっしゃるし、そういうことが見えてくることで、さらに壮大な歴史的な作品になるんじゃないかと思っています」
公演は、19日から彩の国さいたま芸術劇場で行われます。